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ウチのめんどくさい妹が登場した件 -第1話- 【俺の妹達がカノジョヅラする件】

投稿日:2019年5月11日 更新日:

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-男二人が歩いている足音-

「なあ孝介、お前テストの成績どうだった?」
「……聞くな。このテスト成績の話題はお互いの傷をえぐり合うような結末にしかならない」
「ハハハ、それは違いねーや!まあ、男の魅力は成績で決まらない!外見と中身だ!」
「その話題は俺にとって重傷患者に塩を塗りたくるくらいのダメージを伴うからやめておけ」

 

とある日の夕方、俺は学校帰りに高校の友達『皿海智樹』と供に他愛もない話をしながら帰宅をしていた。
智樹はウチの高校で野球部に在籍し、1年時から投手としてエースを任されている男。
勉強はからっきしだが運動能力には優れているという、一点特出した非凡の才能の持ち主だ。
そんな俺は1年の時から帰宅部のエースを張っているがな。家に帰りたいという意欲に関しては超高校級クラスの才能の持ち主だ。
…ま、そんなこと何一つ自慢にもならんがな。

 

おっとすまない、俺の紹介が遅れたな。
俺の名前は『樫木孝介』。
自分の年齢=彼女いない歴の記録更新する非リア街道まっしぐらの典型的モテない系男子だ。
ま、自分でも正直高校生の内に彼女を作ることに関してはあきらめているがな。

なんたって俺は成績は学園の底辺をうろついている劣等生。
だが一応定期テストなどでは赤点はすれすれの所で取ってはいない。
補講や追試はめんどくさいので、それをギリギリ免れるくらいの効率よい勉強はしているというわけだ。
好成績を取ろうと思えば取れるくらいの頭脳を持っているとは自負しているのだが…
俺は「効率」だけを求めた結果、楽して高校生活を送れるだけの勉強をすれば問題ないという判断を下したため、必要以上の勉強をする気はない。
時間は有限!勉強は必要最低限で今しかできない有意義な時間に費やすのだ!
…それが例えただのゲームの時間だったとしても、本人が納得すればそれは有意義な時間になるのだ!

じゃあなにか他に自慢できる特技が俺にあるかと言われたら…特にはない。
容姿、身長も共に普通。俺の顔をイケメンかブサイクかと誰かに質問したら「…いい人だとは思うよ!」という答えになってない当たり障りのない返答がくるであろう。
ただただ効率よく怠惰な毎日を送る平凡な劣等生、それが俺『樫木孝介』だ。

そんな何一つ自慢できる所がないダメ男がクラスの女子からモテるほど世間は甘くはない。
俺がリア充になれる可能性があるとすれば、どっかの科学者が惚れ薬を開発するしか方法はないだろうな。
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「なあ孝介、お前高校卒業したら進路とかどうするんだ?」
「特に考えてねーよ。ま、そこら辺の名前書けば入れるFラン大学にでも進学するんじゃね?」
「なんだ夢がねーな!もっと大志を抱けよ少年!」
「そういう智樹は何か夢があんのかよ?」
「もちろんだ!俺の夢は将来ドミニカに渡ってプロリーグ投手を目指すことよ!」
「大志が変な方向向いてんぞ少年。そこはメジャーリーグを目指せよ」
「ハハハ!だってなんかドミニカの野球って超強力打線なイメージあるじゃん!その強打者達を三振に取れたらなんか面白そうじゃねーか!」
「基準はよく分からんが、まあ頑張れ。未来のドミニカリーガー」

智樹は運動神経は抜群だが、その分アタマが抜群に悪い。
学校のテストも毎回追試や補講を受けるほどの超絶成績底辺者。
バカゆえに超まっすぐで素直な性格だからいい奴ではあるのだが…ホントこいつの将来が心配だ。
ま、こいつには野球があるから問題はないんだろうがな。その点においては俺の数十倍将来有望であると言えよう。

-携帯の着信音-

「あれ?あいつからの電話?一体何の用だ?」

-電話に出るボタン音-

「…はい、もしもし!…あ、やっべ!ごめん!すっかり忘れてた!今からそっちに行くからちょっと待っててくれ!」

-携帯を切る音-

「すまん、孝介!俺彼女との約束があったのすっかり忘れてた!俺ちょっと行ってくるわ!」
「はいはい、友より女を取るってことだろ。我が校の期待のエース様はいいですねぇ?」
「ハハハ、ホントすまんな!去年の地区大会で活躍しちまったから俺だけモテちまってよ!あの時から俺のスマホのLineの連絡先が女だらけになったよ!」
「ケンカ売ってるならすぐ買ってすぐクーリングオフするぞ?」
「男の面目を保つために一応ケンカは買うんだな?」
「ああ、体力ではどうあがいてもお前に勝てないから体裁だけは整えておかんとな」
「へへへ…お前のそういうところ嫌いじゃないぜ!」
「俺は智樹は嫌いじゃないがモテる男は嫌いだ」
「まあそう言うなって!じゃ、また明日学校でな!」

-智樹が去ってく足音-

…以前から思ってたが、なぜあんな学校で男女供に超人気な我が校の期待のエース様が俺なんかと友達でいてくれるのか不思議でならなかった。
高校一年の時に一緒のクラスで席が隣同士だったというだけなのに…
ホントご縁というモノはよく分からんものだ。

「…さ、そんなくだらないことを考えてないでさっさと帰ろ、『うるさいあいつら』が帰ってくる前にさっさと部屋にこもって最近買ったゲームの攻略に没頭したいしな…」

-後方から足を踏みしめる音-

「誰が『うるさいあいつら』ですって?」
「…えっ?」

-後方を振り向く孝介-

俺が後方を振り向くと、そこには桃色の髪色をした中学生くらいの美少女が立っていた。
そしてその美少女は俺に向かってこんな言葉を投げかける。

「『お兄ちゃん』!まさか今の私たちのことを邪魔者扱いにしたわけじゃないでしょうね!?」
「………」

そう、この桃色の髪色をした美少女は…俺の妹、『樫木摩耶』という女性だったのだ。

「こんなに可愛い妹のことを邪魔者扱いにするなんてあり得ないわ!お兄ちゃんは可愛い妹のことなんてどうでもいいと思ってるの!?」

ピンポーン、大正解!という言葉を俺はグッと喉元でこらえて口から発することはなかった。
しかし困ったものだ。非モテで何の取柄もない俺が、せめて省エネ思考で効率の良い当たり障りのない人生を送りたいと思っているというのに…

現実は…それを許してくれなかった。

「家に帰ったら今日こそ私の部屋で宿題手伝ってもらうからね!昨日は約束破ってすぐにお兄ちゃん部屋で寝ちゃうんだもん!」
「………」
「ちょっと!お兄ちゃん聞いてるの!私は怒ってるんだよ!」
「はいはい、分かったよ。摩耶」

俺は何事もなく静かに家に帰ってゲームに没頭したいと思っていたのに、それを妹の『樫木摩耶』によって計画を邪魔されてしまった。
会話だけを聞くとただのブラコン妹というイメージを持たれるかもしれないが…それは違う。

 この妹は…兄に対して『彼女ヅラ』をしてくる、兄妹の距離感を間違えたウザさ極まるアホ少女だったのだ。

つづく

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執筆者:


  1. 妹可愛すぎる!!
    こんな妹だったら彼女要らん((ぇ

  2. 匿名 より:

    名前が可愛い!

  3. 兄に対して彼女ヅラか
    俺の妹はお菓子の実験台として俺を使ってきます(関係ない)

  4. こんな妹がほしいな
    テスト…中間…もうすぐ…嫌だ~!
    勉強と運動が両立出来ないのは分かる!
    勉強はある程度出来るけど、それ以外は全く同じ友達がいるな
    時々出てくる画像のおかげで、イメージがしやすく見えやすいです
    またの投稿を期待しています

  5. MK より:

    そんな可愛い妹いるなら
    彼女要らないじゃん!

  6. こんな高校生活を送りたい、そう思うような面白いお話でした!

  7. 匿名 より:

    面白い物語ですね。次回が楽しみです。

  8. 莉衣夢 より:

    やっぱり、どんな形であっても
    凸もりさんの作るものは最高⤴⤴
    ファイト✊‼

  9. ぼたもちおはぎ より:

    妹『達』ってことは、擬似ハーレムが出来るのか…..

  10. 大島康隆 より:

    こんな妹なら、何人居てもいい!

  11. 拓造 より:

    妹最高!^^

  12. 匿名 より:

    エンディングの曲名が知りたい…

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