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めんどくさい妹が双子だった件 -第2話- 【俺の妹達がカノジョヅラする件】

投稿日:2019年5月12日 更新日:

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-摩耶と孝介が歩いている足音-

「ねぇ、お兄ちゃん!こうやって二人で帰るのも久しぶりだね!」
「何を言ってる?昨日も一緒に帰ったじゃねーか」
「お兄ちゃん分かってないよ!24時間っていう時間は太陽が地球一周するくらい長い時間なんだよ!」
「太陽はそんなに早く動かねーし、そもそも地球と太陽の関係真逆な」

俺と妹の摩耶は自宅までの家路を二人で話をしながら帰っていた。
別に一緒に帰るのはいいのだが…一つだけ腑に落ちない点があるとすれば、『兄弟なのに腕を組んで歩いている』という点が俺は納得ができなかった。
なぜ妹とこんなカップルみたいな歩き方で帰らなければならないのか?
しかもさっきから俺の二の腕あたりに妹の発展途上の膨らみかけた胸の感触が当たっているのだが…兄妹という関係ゆえに何も嬉しさを感じない。

だって妹だもん。これが赤の他人だったら俺もさすがにときめかずにはいられないのだがな…。
こいつは俺のことを自分の彼氏とでも勘違いしているのだろうか?
兄にそんな勘違いを起こしてるのだとしたらマジで頭の弱い阿呆の子だぞ?
ま、さっきの会話からでも十分ウチの妹がアホだということが分かってもらえただろうが…こいつの頭の悪さは尋常じゃない。

俺との頭の悪さとはまたタイプが違う。俺は効率よく赤点をとらないくらいの勉強をしているだけで、こいつは『正真正銘のアホ』なのだ。
それは次の会話を皆様に聞いてもらえれば十分に証明されるだろう。

「あ、そういえば私この前の中間テストで現代文23点取ったんだよ!褒めて褒めて!」
「さすが我が妹!点数は低いがそれを褒めてと言える度胸がすごい!」
「えへへへ…そうかなぁ…やっぱりお兄ちゃんに褒められると嬉しいなぁ」
「いや、決して褒めたつもりはないんだがな」
「だって毎回テストで一桁代の私が23点取ったんだよ!これってすごいことじゃない?」
「そうだな。お兄ちゃんお前の成長に涙腺が崩壊しそうだよ!もちろん悲しい意味でな」
「お兄ちゃん泣かないで!私が慰めてあげるから!」
「いや、慰めるくらいなら勉強をしっかりやってくれ。そうすれば俺の涙も止まるから」

という感じでウチの妹は壊滅的に知能指数が低い劣等生なのだ。
これが勉強をしないという理由で頭が悪いというならばまだ救いようがあるのだが…
こいつは勉強をしても頭が悪いからマジで救いようのないバカなのだ。
どんな優秀な家庭教師や塾に通わせても成績が一向に伸びる気配がない。

ま、こんなバカな妹でも唯一救い所があるとすれば、『美少女』に生まれてきたことだろうな。
どんぐり目のぱっちり二重、細い輪郭にニキビ1つない美白肌。
身長144センチの小柄で小動物を連想させるような可愛らしいスレンダー体形。
多少癖毛ではあるが一本一本艶やかでサラサラな髪は誰が見ても頭をなでてみたくなるというものだ。
おそらく芸能界でタレントをやらせてみても、それなりに人気が出るくらいの美貌は持っているだろう。
これが我が妹のステータスだ。頭以外は完全ハイスペック美少女と言ってもいい。
…ただ、こいつは俺の妹だ。他人なら話は別だが兄が妹に見惚れるなどあり得ない。

「そういえばお兄ちゃん!私欲しいものあるんだ!」
「そうか!お小遣い貯めて買うといいよ」
「そうじゃなくて、私はお兄ちゃんからプレゼントをされたいの!」
「摩耶の誕生日っていつだっけ?」
「11月29日!!」
「今は5月か…それじゃまだ先の話だな!」
「なんでよ!妹になら誕生日関係なく毎日プレゼントあげるのは常識でしょ!」
「恋愛に情熱的なメキシコ人だってそんなことしねーよ」
「お兄ちゃんは私のことが好きじゃないの!?」
「好きか嫌いかで言われたら『普通』と答えるのが妥当と言ったところだろうか?」
「そこは常識を考えて好きって言え!自分の妹でしょ!!」
「妹を好きって言える兄の方が非常識だろ」

なかなか話が通じないあたり一般常識さえもないということが分かってもらえただろうか?
顔は俺に似なくて可愛いのにホント残念な妹だ。
こうなったら多くは望まん、頭が悪くたっていい。
しかし将来悪い男に騙されずに、優しい男性の下で玉の輿に乗って幸せな人生を過ごして欲しいものだ。

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-家に到着する音-

「さ、家に着いたぞ。さっさと離れろ」
「別に腕組んで家に入ったっていいでしょ!」
「お前と腕を組んで家に入るとややこしくなるアホが『もう一人』いるから困るんだよ」
「い、や、だ!私お兄ちゃんから離れない!」
「…はぁ…もう好きにしろ、俺は知らねーからな」

そう言って俺は半ばあきらめたようにため息をついて玄関のドアに手をかけるのであった。

-家の玄関ドアを開ける音-

「ただいまー」

-家の奥から誰かが出迎える足音-

「お兄ちゃん、おかえりなさいです。今日はちょっと遅かったんd…」

-しばしの沈黙-

サイズの大きいピンクのパーカーを着衣した、低身長で物大人しそうなツインテール垂れ目美少女が、腕を組んで帰ってきた俺達二人を出迎え時よりかすかに目つきを変化させて静かにこちらを睨んでくる。

「…摩耶、なにお兄ちゃんと腕を組んでるんですか?」
「別に?妹がお兄ちゃんと仲良く帰ってくるなんて普通でしょ?」
「そうではなくて、なぜお兄ちゃんと腕を組んでるのかと『美也』は聞いているんです?即刻離れてください」
「はぁ?なんでよ!私が誰とくっついてようが勝手でしょ?」
「…そうですか?それじゃ美也も勝手にさせてもらいます」
「…は?勝手にさせてもらうって…」

-抱き着く音-

「あーーーーー!美也!なんであんたお兄ちゃんに抱き着いてんのよ!?」
「摩耶が『誰とくっつこうが勝手でしょ』って言ったんじゃないですか?」
「だからって美也がお兄ちゃんに抱き着くなんて許せない!即刻離れなさい!」
「じゃあ摩耶が離れたら美也も離れます」
「うるさい!私はいいの!あんたよりお姉ちゃんなんだから!」
「理屈が通ってない上に『数時間早く生まれた』くらいでお姉ちゃんぶらないでください」

はぁ…やっぱりこうなったか…。
そう、この俺の体に抱き着いてきた低身長の銀髪ツインテール美少女は俺のもう一人の妹、『樫木美也』だ。
二人の会話でもお察しできた人も多いかとは思うが…
この二人の妹は『双子』なのだ。そして…

俺に対し「カノジョヅラ」をしてくる歳が3つ離れた厄介な双子姉妹でもあるのだ。

つづく

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凸もりMk-Ⅲ
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執筆者:


  1. 美也ちゃんの方が可愛いな
    私がもらいたいです

  2. あぁ…^〜
    可愛い〜…(*´﹃`*)

  3. まお より:

    遅く産まれた方が姉ですよ
    お腹のなかで上にいるのが姉
          下にいるのが妹
    なので遅く産まれた方が姉です
    この話の通りにいくと双子の姉と妹関係が逆ですよ

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