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妹達が俺を取り合ってくる件 -第3話- 【俺の妹達がカノジョヅラする件】

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-3人がリビングの食卓でご飯を食べてるシーン-

「お兄ちゃん!そら豆私食べられないからお兄ちゃんにあげる!」
「食べられないから食べないじゃなくて食べられるように努力をしなさい」
「えー!だってそら豆おいしくないじゃん!」
「俺はおいしく感じるぞ?」
「それはお兄ちゃんの味覚がおかしいんだよ!」
「味覚は人それぞれ。まずいから食べないという理論は作ってもらった人に失礼だろ?なぁ美也?」
「その通りです。美也の料理が食べたくないなら明日から摩耶の分は作りませんよ?」
「美也の料理が食べたくないんじゃなくて私はそら豆が食べたくないの!」

現在は夜の19:00。俺達兄妹は食卓を囲んで晩飯を食べていた。
いつも飯を作るのは妹の美也の仕事。
家の掃除や洗濯などの仕事は俺の仕事。
そして摩耶は俺と美也の厚意に甘えるのが仕事。
一部戦力になっていない者もいるが、とりあえずこの3者の仕事がかみ合って俺達兄妹の生活が成り立っているというわけだ。

おっと、誤解のないように言っておくが、俺達兄妹に親がいないというわけではない。
俺達の両親は大手企業で商社マンの仕事をしているため、いつも帰りが遅く、さらに海外出張も頻繁にあるため家事などはほとんど俺達兄妹に任せているのだ。
両親も多少は俺達に申し訳なさを感じているらしいが、その代わりお小遣いなども一般的な学生よりももらえるし、生活面ではほとんど不自由をしていない。
まあちょっとしたバイト代だと思えば両親に対する不満や不信感なども感じず生活が送れるというわけだ。

「あ、そうだ!お兄ちゃん!はい、あーん!」
「…何のマネだ?」
「え?お兄ちゃんは妹にあーん!ってされればそら豆食べてくれると思って…」
「俺は妹に対して萌えを求めてるわけじゃねぇ」
「摩耶、お兄ちゃんにあーん!する役は美也の務めですよ。勝手なことしないでください」
「美也も勝手に変な役割作らないでください」
「ほら見なさい!美也なんかより摩耶の方がお兄ちゃんイイって言ってるよ!」
「いえ、言ってません」
「お兄ちゃんは美也にあーん!される方がイイに決まってます。摩耶は所詮お兄ちゃんにとって愛人レベルの存在です」
「いえ、どちらとも妹レベルの存在です」

 

そんな感じでくだらない会話を繰り広げながら、俺達は食卓に置かれた料理を食べ進めていた。
ちなみに摩耶と美也は俺の3つ歳の離れた双子の妹達だ。
現在俺は17歳の高校2年生、そしてこの双子の妹達は現在14歳の中学2年生。
この二人の妹達の性格はほとんど真逆、頭脳の面においても天と地ほどの絶望的な差が開いている。
摩耶は『品がない天真爛漫な成績底辺者のアホ』
美也は『上品でもの大人しい学年トップを争う秀才』
双子だというのになぜこれだけの差が開いたのかは兄の俺にも全く分からない。

ただ昔から摩耶は不真面目で遊んでばっかりのアホな子。
美也はまじめで学校でもクラス委員長に任命されるような聡明な子。
幼き頃から兄目線で二人の性格を観察してた俺にとっては当然の結果であるが…
ま、この二人は双子と言えど、二卵性で生まれてきたから性格が似てない理由もなんとなくそれで納得ができる。
しかも二卵性ゆえ、妹達の互いの容姿は全く似ていなかった。
赤の他人がこの二人を見ても誰も姉妹だと思う者はいないだろう。
しかし…強いてこの姉妹にも共通点をあげるとすれば、それは…

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「お兄ちゃん!私と美也どっちの方が大切なの!この際だからはっきりしてよ!」
「そうです。お兄ちゃんのそういう優柔不断な所が良くないと思います」
「妹達に優劣をつける兄の方が良くないと思うのだが」
「妹じゃなく『女』として私たちを見てって言ってるの!(です)」-二人同時に-
「…すまん、それはどう考えても無理だ」

そう、二人とも超がつくほどの低身長ロリ美少女の上に、俺を奪い合う『カノジョヅラ』をしてくる双子姉妹という点だ。

なんでこいつらが兄の俺に対して『カノジョヅラ』をしてくるのか俺には理解ができない。
昔からあまりにも一緒にいる時間が多すぎて、こいつらは兄の俺に対してものすごい執着心を見せてくる。
小さい頃から俺が何をするにも後ろをついてきて、二人は何がなんでも俺と遊ぼうとしていた。
そのため小学生時代の頃についた俺の通り名は「ミスターシスコン」だった。
俺自身はこいつらのことをなんとも思ってないのに不名誉でデリカシーのない通り名がついてしまったものだ。

俺だって妹達だけと過ごしたいわけじゃない。
俺は男友達と男らしい遊びをして、一般的な男子学生の青春を過ごしたかったのだ。
だが我が妹達はその俺の願望を許してはくれなかった。
中学に上がってからは通う学校も違くなったため、妹達と過ごす時間は減ったものの、こいつらはその減った時間の中でさえ執拗に俺と絡んで来ようとする。

「あ、お兄ちゃん!この後私の宿題ちゃんと手伝ってよね!」
「はいはい。分かってるってば」
「お兄ちゃん、それなら私も勉強手伝って欲しいです」
「いやなんでだよ?美也は摩耶と違って頭がイイだろ?」
「そうよそうよ!美也は一人で勉強しなさいよ!」
「頭がいいだけで分からない所はあります。だから年上のお兄ちゃんに勉強を教えて欲しいのです」
「俺も勉強ができるってわけじゃないんだぞ?それに中学時代の勉強範囲なんてもうとっくの昔に忘れちまったよ」
「じゃあなぜ摩耶にだけ勉強を教えるのですか?不公平です」
「宿題は別だ。基本的な問題の上に教科書に載ってあることしか出題されないから教科書を見ればほぼ答えが書いてあるし。美也の勉強は応用を利かせた問題が多いだろ。だから俺がついていけないんだよ」
「じゃあ美也の勉強してる姿を見てもらうだけで結構です」
「その行為に一体何の意味があるんだよ?」
「それだけで美也の勉強効率が上がるからです」
「…はぁ…分かったよ。それじゃ二人いっぺんに勉強見てやるからそれでいいだろ?」

-二人同時に机をたたく音-

「それは嫌!(です)」-二人同時に-

「………」

昔は3人の時間を過ごせれば満足だったはずの妹達は、現在では『俺だけとの時間』を奪い合う仲にまで発展してしまった。
好かれてるが故に、これが良いことか悪いことなのかは分からないが…
おそらく兄妹の形としては…何かが間違っているのだろうなと、俺は小鉢に入った自分のそら豆を食べながら物思いにふけっていた。

つづく

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  1. あだ名がミスターロリコンですか….
    名誉あるあだ名ですね(゚∀゚)
    誇りに持ちましょう

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