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妹の兄妹愛がウザい件 -第5話- 【俺の妹達がカノジョヅラする件】

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-美也の部屋にて-

「………」
「………」

現在俺は摩耶の宿題指導が終了した後、美也の部屋にて「美也が勉強をする所を見届ける」だけの役を果たしていた。
美也は無言で自分の勉強に専念し、俺は美也のベッドを借りて寝ころび、スマホをつつきながら課金制の無料アプリで遊んでいる。
美也を監視するわけでもなく、美也からも質問も特に飛んでこない。
この行為に何か意味があるのかと言われたら謎だが、どうやら美也は俺が隣にいるだけで勉強が捗るようだ。

特に何か俺が労力を使う場面はないが…美也の部屋は摩耶の部屋と比べ殺伐としていて、娯楽と呼べるような漫画やゲームなどが一切置いてない。
そのため俺の暇をつぶす手段がスマホゲームしかないのだ。
そういった意味では俺にとってただ無駄な時間を浪費するのみ。
苦痛と言えば苦痛だ。
正直早く自分の部屋に帰って本格的にゲームに勤しみたいものだ。

 

「…なあ、美也」
「はい?なんですか?」
「俺…もう部屋に帰ってもいいか?」
「だめです」
「…じゃああとどのくらい部屋にいればいい?」
「美也は毎日3時間は勉強してます。だからその間は絶対に部屋にいてください」
「それは無理だ。現在の時刻が21時だから終わるのが24時頃ってことだろ?」
「そうなりますね」
「俺は毎日23時には寝てるんだが」
「じゃあ美也のベッドで寝てていいですよ?」
「じゃあ美也はどこで寝るんだよ?」
「もちろんお兄ちゃんの隣で安眠効果を得るために抱き着きながら寝ます」
「絶対嫌だ」
「なぜですか?」
「俺は妹と寝たくないし、そもそも俺は美也の抱き枕じゃねぇ」
「お兄ちゃんは美也の寝つきが悪くなってもいいというのですか?」
「良くはねぇがその分俺の寝つきが悪くなるのはもっと嫌だな」

 

美也は俺の方を見ながらふくれっ面で睨んできた。
どんな顔されようが無理なものは無理だ。
俺だって夜寝るときは一人の方がいいし、なおかつ妹と一緒に寝るなんて言語同断。
そんなことが外部の人間にバレてしまったらまた昔のように『ミスターシスコン』などというあだ名が復活してしまう。

そもそもなぜ摩耶と美也は俺に対して『カノジョヅラ』をしてくる?
確かに摩耶と美也みたいな美少女達にカノジョヅラされたら喜ばない男はいないのだろう。
俺だってそうなったら正直嬉しい。
しかし…それは「妹」じゃなかったらの話だ。

なぜ俺は学校では非リアな癖に、身内にこれだけ好意を持たれる?
普通思春期の妹にとって兄とか邪魔な存在なんじゃないの?
ウザいから近寄らないでとか言ってくるもんなんじゃないの?
それなのにこいつらは兄の俺に敢えて自分から近づいてくる素振りを見せてくる。
いや、それは別にいいことなのだが…もうちょっと兄妹の距離感というものがあるだろ。
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「なあ、美也。お前好きな人とかいないのか?」
「お兄ちゃんです」
「兄妹愛のことについて聞いたわけじゃねーよ」
「美也も兄妹愛で好きと言ったわけじゃありません」
「…そんで好きな人はいるのか?」
「お兄ちゃんd…」
「俺以外の人でだ」
「…いません」
「今まで俺以外に一人も好きな人ができたことないのか?」
「はい。美也は生まれた時からお兄ちゃん一筋でしたから」
「…じゃあ告白されたことは」
「同じ学年の約3分の1の男子に告白されたことがあります。残りの約3分の2の男子は摩耶に告白をしてましたが…」
「お前ら姉妹で学年男子コンプリートしてるやないかい。まあ、それはいいとして…その数ある男どもに告白された内でこいつとなら付き合ってもいいなって思ったことは?」
「ないです。少なくともお兄ちゃん以上の存在は現れませんでしたね」
「………」

 

いかん、こりゃ重傷だ。
ブラコンが暴走して完全に間違った方向にこじらせてやがる。
それに付け加え兄として摩耶と美也の美的感覚を疑わざる負えない。
ぶっちゃけ俺の顔は平均並みな将来性も特技も皆無な非モテ男子。
世の中には俺よりもイケメンで素敵男子がたくさんいるというのに…なぜ敢えてこいつらは数多くの男どもを切り捨てて俺というゲテモノを選択肢に選ぶ?

こうなったら兄としては妹の将来を心配して指導してやらなければならない。
せっかく地上に舞い降りた天使と呼べるほどの美貌を持ちながら我が妹はこの世に生を受けたのだ。
ならここはガツンと言って一般的な女子中学生としての青春を送らせてやるべきであろう。

 

「なあ美也。どんなに俺は美也から好かれようが俺は兄妹としてしか美也のことを見れないぞ?」
「でしたらその兄の歪んだ考えを美也は正さなければなりません」
「逆だ逆。俺が美也の歪んだ考えを治すんだよ」
「美也の何が歪んでいるというのですか?」
「兄に対して恋愛感情を抱いてる所だ。一般的に妹が兄に好意を抱くのは間違ってる」
「お兄ちゃんは個人の感性を一般論で否定するというのですか?」
「ああ、俺は常識人だからな」
「お兄ちゃんの常識を美也に押し付けないでください」
「じゃあ言い方を変えよう。圧倒的多数派の意見を俺は尊重するべきだと言っている」
「少数派意見の尊重は無視ですか?」
「少なくとも美也も俺の意見を尊重しようとしてねーじゃねーか?」

「……じゃあもういいです。お兄ちゃんには失望しました。もうあなたは美也のお兄ちゃんなんかじゃないです」
「…まあそれでお前の歪んだ愛が治るならそれも致し方ないことだ。これからはもっと他の男子にも目を向けて正常な女子中学生の青春をだな…」

「ということでお兄ちゃんと美也は赤の他人になりました。これからはお兄ちゃんと恋愛自由です」

「…お前何も分かってねぇじゃねぇか」

 

美也は頭がイイゆえに発想の転換は素晴らしいのだが…
やはり摩耶と双子の妹ということだけあってアホの遺伝子はしっかり受け継いでいるようだ。

つづく

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凸もりMk-Ⅲ
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執筆者:


  1. 匿名 より:

    今回も面白かったです!
    美也も摩耶も似てるところがあるんだなぁ
    これからも頑張って下さい
    応援してます!

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