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妹達に頭を悩ませる日々が続く件 -最終話- 【俺の妹達がカノジョヅラする件】

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-小鳥のさえずり音-

「うん…ああ、なんだもう朝か…ふあーあ」

窓から太陽の光が俺の顔に差し込み、そのまぶしさによって俺は目が覚めた。
外の天候は良好で、鳥のさえずる音が聞こえてとても清々しい雰囲気の朝だ。

「はぁ…まだ昨日の体の疲れは完全に抜けきってはいないが…仕方ない、とりあえず起きるとするか…」

-布団から起き上がろうとする音-

「…あれ、なんでだ?…起き上がれない?」

 

俺は体を起き上がらせようとしても体が鉛のように重く、布団から抜け出すことができなかった。
それどころか腕に力が入らず指先さえ動かせない状態だったのだ。
俺は一瞬金縛りにでも合っているのかとも思ったのだが…それはすぐに違うということが判明した。
俺がこの布団から起き上がれない理由…それは…

 

「…おい、お前ら」
「…zzz」

 

俺は布団に潜り込んでいた摩耶と美也の顔を目視で確認し、二人は俺の両隣で俺の腕を枕にしながら心地よさそうに寝ていた。
俺はその二人の微笑ましい寝顔を見ながら彼女たちに対してこんな言葉を投げかける。

 

「おい!起きろバカ妹ども!!」
「……え?…あ、お兄ちゃん…おはようです」
「……ふあーあ…もう、なによ?朝からバカでかい声出してうるさいなぁ」
「お前らに問う。なぜお前らは俺の布団に潜り込んで両隣で俺の腕枕を受けながら寝ている?」
「お兄ちゃんの隣が空いてたから(です)」(二人同時に)
「そこに山があるから上るみたいな理論で俺の隣で寝てもいいと思ってんのか?」
「妹にとってお兄ちゃんの腕枕はフリーパスです」
「俺自身がフリーパス券を妹に発行した覚えはねぇ。しかもなんのために布団を別々にしたと思ってんだよ?」
「布団を別々にしても私がどこで寝ようが勝手じゃん!」
「どこで寝ようが勝手だが兄のパーソナルスペースに容易に踏み込んでくるんじゃねぇ」
「そうですよ摩耶」
「俺は美也にも言ってんだよ!てか早く二人とも俺の両腕から離れろ。お前らが腕枕にしてるせいで俺の手がしびれて起き上がれないんだよ」
「あと5分だけ…」
「美也もあと5分だけ…」
「ふざけんな。早くどけないと俺のげんこつが飛ぶぞ?」
「お兄ちゃんは手がしびれて動かせないんでしょ?」
「ならお兄ちゃんは美也と摩耶に対して殴れないはずです」

「…お前ら…俺の手のしびれが治ったら覚えておけよ」

 

なんとも最悪の目覚めだ。
妹二人によって俺の朝の爽快な気分が一気にダークな気分へと変換されていった。
しかも俺が身動きできないことをいいことに二人は俺の両隣ですやすやと安らかな睡眠をとる始末。
天使の寝顔と比喩できるような二人の寝顔を見る度、俺は逆にはらわたが煮えくりかえりそうだった。

…まあいい。
別にそんな朝から急ぐような用事もないし、起床予定時刻よりも早く起きてしまっているから特に今の所問題はない。
しかも身動きが取れない以上、俺も時間を持て余すよりは少しだけ2度寝で体力の回復に努めた方が効率もよかろう。
そう考えた俺は不本意ながらも静かに目をつむり、2度寝の態勢に入っていったのであった。

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1時間後

-家の中でドタバタしながら走り回っている音-

「だーーーーーーーーーーーーーー!!!やべぇ!!完全に遅刻だぁあああぁあーーーーーー!!!」
「おい、急げお前ら!早く出ないと学校に遅刻するぞ!」
「あーーー!もう私が昨日の夜にやった宿題どこよ!せっかく全部終わらせたって言うのに!」
「ほとんど全問不正解の宿題だろ!どうせやり直しになるんだからそんなのはほっとけ!」
「お兄ちゃん。そんなに焦っても時間はもう戻ってこないのですよ?ここは落ち着いて朝ごはんでも食べながら…」
「焦っても時間は戻ってこないけど焦らないと時間を短縮できねーんだよ!呑気に朝のコーヒー飲んでないで美也も少しは焦れよ!」

俺達は朝の二度寝により大幅に起床時間を過ぎてしまい、昨日の疲れもたまっていたせいか完全に目覚ましのアラームにも気づかず、学校遅刻ペースの時間に起きてしまった。
俺は特急で朝の着替えをし、摩耶は昨日の宿題の在り処を探し、美也はなぜかまだパジャマの状態でリビングでコーヒーを飲んでいる。
おそらくあと3分以内に家を出ないと完全に間に合わないというのに…なんて災難な日だ。
俺は朝は余裕を持って家を出たい派の人間なのに…これもそれも全てこのバカ妹達のせいだ。
あいつらが今朝俺の布団に潜り込まなければこんなことにならずに済んでいた。
世話がかかるだけだったら多少は許せるが、なぜ妹達の世話をして俺がこんな無駄な被害を受けなきゃいかんのだ…

 

「ああもう宿題はいい!とりあえず今は早く家を出てダッシュするわよ!準備できたお兄ちゃん、美也!?」
「はい、美也はいつでも登校できますよ」
「いや待て!美也、お前いつの間に着替えたんだ!?」
「こんなこともあろうかと昨日の夜からパジャマの下に制服を着てましたからパジャマを脱ぐだけで瞬時に制服姿に大変身です」
「いやパジャマの下に制服を着ることもおかしいが、こんな状況を想定すること自体がおかしいだろ!」
「もうどうでもいいから二人とも早く家出るわよ!」
「そうですお兄ちゃん。遅刻はいけませんよ」
「お前らのせいでこうなったことは置いといて…よし!そんじゃさっさと学校へ…」

 

-腕をつかむ音-

 

「…おい、お前らこんな急いでる時になんで俺の両腕にしがみついてんだ?」
「登校時の兄妹腕組はお約束でしょ?」
「心配しないでください、美也はお兄ちゃんと腕を組んでてもダッシュはできますから」

「マジで遅刻してーのかお前らは!!」

 

とまあ俺達三兄妹は、こんな忙しい日常を送りながら生活をしている。
あまりにも一般の兄妹関係とかけ離れてて俺は頭を悩ませる毎日を送っているが…そんな俺の悩みを気にも留めずこいつら妹達は俺の平穏な日常を平気でぶち壊しにかかってくる。
しかも自分たちが俺の彼女と勘違いしてるような行為ばかりしてくるし…マジで一体こいつらホントなんなの?

この『カノジョヅラ』をしてくる妹達から俺の平穏な日常を取り戻せるのか…
俺はその重要な悩みを抱えながらもこれからの兄妹ライフを過ごしていくのであった。


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凸もりMk-Ⅲ
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執筆者:


  1. 匿名 より:

    半日でこれとかやばいやんww
    ただ2人に似たクラスメイトがいるから分かる

  2. 相変わらず面白いなぁ
    運営さんはやく戻してこんなにも面白いのにうっうっ
    これからも頑張って下さい
    応援してます!

  3. 最近ラノベをかなり読んでるからこういう小説に音声も付いていいと思った
    次回作も楽しみだなぁ~
    でもこんな妹欲しいなぁ~

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